五十年余年の作家人生で、いちいち上げたらキリが無いほど多くのベストセラーを世に送り出している、あの五木寛之さんが、「書く」こと以上に「話す」「聞く」と言う行為が「なにより大事だ」と繰り返し口にされています。
「これは僕がいつも言うことですが、何も活字を読まなくても、耳で聞いて、声として受け取るということはすごく大事なことです。
・本は必ずしも読まなくたっていい。
・読まなくても話を聞く。
・語られることをちゃんと耳で聞く。
・肉声で人に伝えられる事を聞く。
こういうことが実はすごく大事なんですね・・」
(五木寛之「心が砕けそうになった日に」より)
10年近く前のことですが、その五木寛之さんと、半蔵門の堀を見下ろすラジオスタジオでお話しを伺う機会がありました。
正直を申せば、五木さんから見れば人生経験も乏しく、見識も浅い、私ごときがお相手で「大丈夫だろうか?」との不安もありました。しかし、そんな気分は、一瞬で吹き飛ぶほどの笑顔でご登場になったのでした。
本来であれば文壇の大御所を目の前にしてカチンカチンになってもおかしくなかった私ですが、五木さんの温かな「話し方」、包容力ある「聞き方」に引き込まれすっかり良い気持ちになっていました。
「書くこと」以上に「話す」「聞く」が何より大事だ。
耳で聞いて、声として受け取ることはすごく大事なことだ。
この言葉を胸に刻んで、さあ「ツタバナレッスン」をスタートしましょう!
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元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。