最高品質のグラスで楽しむ家飲み

国際ワインアナウンサー 岡田紀子

 

◆家飲みは最高品質のグラスで

東京は12日から4度目の緊急事態宣言。
コロナ禍で家飲みが増えた!という方も多いのではないでしょうか?
私もその一人です。
ワインの資格をとる2年前までは、家飲みはまったくしませんでした。

お酒を飲むのは外食の時のみ。
それが今では「国際ワインアナウンサー」としてテイスティングの練習!と称し、一度に3本を開けて飲み比べ。
1週間ほどかけてですけれども。特に白ワインの色合いは比べてみて、ようやく「淡い、レモン色」「淡い、緑がかったレモン色」の違いがわかるようになるのです。

さて、そんな家飲み。
ぜひ、最高品質のグラスを使用することをお勧めします。
100円ショップなどで売っている丈夫で割れにくいグラスも良いのですが、外食にかけていたお金を「リーデル」などの最高品質グラスにかけてみませんか?
そうしたグラスはワインの香りを引き立て、口当たりをよくします。


◆ブドウに合わせたグラス

リーデル社は1756年オーストリアで創業し、ブドウの品種に合わせたワイングラスを世に送り出したワイングラスの老舗です。
写真はリーデルのセミナーに参加したときのものです。

左から 1)オークド・シャルドネ
2)ロゼ・シャンパーニュ / ピノ・ノワール
3)シャンパーニュ・ワイングラス
4)シャンパーニュ・フルートグラス

1番はオークドと名がついているので、オーク樽で熟成した白ワインのシャルドネ用。
オーストラリアやカリフォルニアなどニューワールドで造られたフルボディタイプに合うグラスです。
オーク特有のヴァニラやクローヴのアロマをしっかり感じられるようにグラス本体はふっくら、上部は狭まっています。

2番(写真:左から2番目)めは赤ワインのピノ・ノワール用。

2番と3番(写真:右から2番目)で赤ワインのピノ・ノワールを飲んだ場合、
2番はピノ・ノワール独特のチャーミングなベリーの香りがしっかりしますが、3番だと香りが逃げてしまうというか、ぼやけるというか…。
ベリーやチェリーの新鮮な果実のアロマがピノ・ノワールの特徴なので、グラスの中でふんわりと感じられる2番のグラスがピッタリなんです!

続いて3番と4番はともにシャンパーニュやスパークリング用。
シャンパーニュは4番のフルートグラス(写真:一番右)で飲むものだと思っていました。
確かに乾杯の時など最初の一杯はフルートグラスで正解なのです。
弾ける泡がダイレクトに喉に伝わり、シャキッとします。

そして「天使の歌声」(→ブライダルMCの仕事で何度も使ったコメント)とも言われるきめ細かな泡が立ち上る様子を見るには最適。
ですが、3番で飲むと、グラス内部の体積が広い分、香りがしっかり残り、泡もマイルドになって食事に合わせやすいのです。
さらに同じシャンパーニュでもロゼを、2番と3番で飲み比べると…
2番の方が、ベリーの香りと甘みがよりわかる!
その秘密はお口に流れ込む違いでした。甘みを感じるのは舌先、酸味を感じるのは舌の両側。
舌に当たるほんのちょっとした違いで甘みと酸味のバランスを絶妙に感じ取ることが出来るのですね。
これは発見でした!


◆シャンパーニュは冷やしすぎないで

また、シャンパーニュは必ずしもキンキンに冷やして飲むものではないんです。
イベント等における1杯目の乾杯では、今までのセオリー通り「フルートグラス」+「キンキンに冷やす」ので良いのですが、2杯目以降で食事と合わせる場合、特にお寿司などの和食では「広めのグラス」+「程よく冷えた」ものがピッタリです。
ブドウのすっきりとした酸味がキンキンに冷えていると際立ってしまって、お料理の味を邪魔してしまうからなのです。


◆美味しく飲むために正しく保存

最後に保存方法。
冷蔵室は2度~5度なので、冷やし過ぎに要注意です。
ボトルを新聞紙に包むなどしてあげましょう。
また、長時間の冷蔵もNGです。なぜならコルクが乾燥して、伱間から酸素が入り、酸化する恐れがあります。

さらに横に寝かせ、コルクと接触させることで酸化を防ぐことができます。
また強い光から遠ざける、振動を避けるといった理由から、やっぱりセラーがあると便利です。
そして飲む少し前に冷蔵庫から出して置く。
ちょっとしたひと手間がワインを美味しく飲むポイントです。