マナーは1日にしてならず・・・

「オリンピックもたけなわですが・・気になったのは、開会式での天皇陛下の開会宣言の際、首相と橋本会長がすぐに立ち上がらなかったことです。ひやっとしました。
なんでも、進行上のトラブルでバッハ会長がいきなり宣言を陛下にふってしまったため、とっさのアナウンスが遅れたとのことでしたが。」

 

でも、ふつうは自分より目上の方や身分の高い方が立ち上がられたら、自然にそばの人は立つのが国際マナー。
国旗の掲揚の際もしかりですね。

 

臨機応変に、宣言の要請を受けて立たれた陛下は、ご立派でした。
でも椅子に座り込んだままの首相の姿は、いかにも周囲のことに無関心に見え感心しませんでした。

 

世界の舞台に立つことの多い政治家たちには、是非、レディーファースト以外にも、国際的なマナーを身につけてほしいものと感じました。

大昔!?スティーブ・マックイーンが日本にやってきたことがあります。
たしかタイヤの会社がCMにマックイーンの写真を無断で使用したことをめぐっての肖像権訴訟のためでした。
著作権や肖像権などの意識がほとんどなかった頃の日本です。

 

当時夕方6時からの報道生番組を持っていた私は、デンスケという重い録音機をかついで朝からインタビューの機会を待ちながら、他の記者さんたちとマックイーンを追いかけ回しました。
でもスケジュールに追われるマックイーンになかなかその機会は訪れません。

 

さすがに記者たちもあきらめて一人去り、二人去り・・最後に残ったのは私を含めたほんの数人となりました。
夕刻、宿泊先のホテルに到着し、小さな会議室にようやくビール片手のマックイーンが登場。
疲労困憊の取材陣を前に「日本のビールはおいしい」とか言いながら・・。

 

しかし、放送時間もせまり、ギリギリまでネバっていた私も、さすがに退出せざるを得なくなり、事情を言って立ち上がりました。すると、なんとあのマックイーンさんが、すくっと立ち上がって丁寧に挨拶なさるじゃありませんか!?
その席にたしかに女性は私一人でしたけど・・。ほかの日本の男性取材陣はうちあげられたトドのごとく机にへばりついてましたね。

 

私ごときに・・と、驚くやらうれしいやら。
何をきいたかは全く覚えていませんが・・
そのかっこよくてステキなマナーは今も目に焼き付いてます♡♡

これも女性が入室したり、立ち上がった時には、男性は即、立ち上がるものという古来からの欧米のマナー。

マナーは1日にしてならず・・・です。

 

鈴木寛子