NHK放送文化研究所のホームページに
「わざわざ」という言葉の使い方についてのQ&Aが出ています。
Q「今日は わざわざ お越しいただき、ありがとうございます」
相手の人から、こう言われて、ひょっとしたら、私なんぞが来たらイケなかったのかなと、不安になった」
そんな相談です。
確かに「わざわざ」には二つの意味がありますね。
1:一つは「わざわざ忘れ物を届けてくれた(期待以上の事をしてくれた)、ありがたい、
というプラスの評価を意味する「わざわざ」
2:もう一つは「してくれなくても良いことを、かえって、やって欲しくもないことを、
わざと、わざわざ、やられたるのは勘弁して」の「わざわざ」「わざと」「故意に」
「必要も無いのに」「ありがたくもないのに」「かえって面倒なのに」的な「迷惑だ」
という「皮肉なニュアンス」を感じる人がいるかも知れませんね。
NHK放送文化研究所が全国調査を行った結果、
若い世代ほど「わざわざ」を2の意味で捉え「わざわざ」を入れない方がいい!と応え、
年齢の高いほど「わざわざ」を1の「期待以上のことをしてくれてありがたい」という意味で
捉えているとの結果が出ています。
要するに、「わざわざ」口にした人が年齢の上の世代なら「ありがたい」と肯定的に歓迎を表し、
年齢の下の人が口にしたら、ひょっとしてその反対のQで述べられているような懸念も、あるかもしれない、
ぐらいに考えたら良いのかも知れません。
詳しくは放送文化研究所のホームページをご覧ください。

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。