エーゲ海クルーズでのこと。
乗ったお船に日本人は私一人でした!?
早速「一緒にいかが?」と声をかけられ仲良くなったアメリカ人の夫妻は、医者と技師、看護婦を連れて、透析患者のクルーズを企画する会社のオーナー。
キャビンのひとつが透析部屋になっていて・・
さそわれて見に行くと、ベッドには眼光鋭い老人が横たわってました。
なんとこの人、あの海運王オナシス氏の代理人とか・・!?
私を日本人とみるや、開口一番「日本人はなー、生まれた時は神道で、結婚式はキリスト教、葬式は仏教だからな」と言い放ちましたよ。
彼は敬虔なギリシャ正教の信者で、仕事がらたびたび来日し、日本のことはよくご存知だったことでしょう・・。
それにしてもこれが初対面の挨拶、そして本当のことだけにまさにグーの音も出ませんでした。
ロシアのサンクトペテルブルクへ行った時は、フロリダから来たおじさんとバスでとなり会わせに座ると、いきなり「あんた、靴こまるだろ?」とのご挨拶!?私の小さな足を見てたらしいの。
「友だちの奥さんも足が小さくて靴がみつからないと嘆いてるよ」とか・・。
今も靴のことではホント困ってますけどね。
そもそも初対面の挨拶は当たり障りのないお天気なんかの話題から・・と教わった気がするんですけど・・。
こんな意表をついたツッコミ挨拶は、それはそれでずっと記憶に残るもんです!?

ツタバナ講師。元文化放送アナウンサー、現文化放送A&Gアカデミー講師。DJ、朗読、ナレーション、ニュース、取材、インタビュー、司会、CM、また交通情報など様々な仕事を経験。声優志望の若者や大学生の指導や台湾やウズベキスタンへ“楽しい日本語”の講習も行う。モットーは「まず大きな声で挨拶からはじめよう!」