犬を連れて散歩をしているとき、同じく犬連れの人とすれ違ったりするときは、互いにあいさつを交わすのが普通、だと思うのですが・・・
特にそこそこ年輩のおばさま方はこちらが声をおかけする前に「あーらまあ、かわいこちゃん、女の子ちゃん?えー?!男の子ちゃん!!まあ〜優しいお顔して、パパとお散歩?いいわねえ、お名前は?レオくん?レオくーん、こんにちはー!」こんな風に、あいさつに、一言添えた声がけをしてくださることが少なくありません。
噓でも「かわいこちゃん」などと言われると、私を含む「犬バカ」はほぼ例外無しに顔が緩んでしまいます。
そんな私は、とびっきりの笑顔で「元気なワンちゃんですねえ、女の子ちゃんかな?男の子?」なんて感じでことばを返します。
「優しいお顔ですね!!、お名前は?トミーくん?!わ、カッコいい!!」
・・・ぐらいのことは自然に口をついて出てしまいます。
こういう風にして、出会った、主としておばさまたちとは自然に犬友となっていくわけです。
ところが、オバサン化した私と違い、中年から初老以降の「孤高のおじさま」の中には、「現役時代はさぞややり手だったのだろうなあ」と言う感じのおじさまは、こういうどうでも馬鹿馬鹿しい良いやり取りを避けたいようで、声をかけようとすると、犬のリードをグイっと引っ張り、怖そうな顔で足早に立ち去ったりされてしまいます。
おじさんは、おばさまにくらべ、犬と一緒のひとときを純粋に味わいたいのか、単に社交性に乏しいのかわかりませんが、もう少し楽しそうにしても罰は当たらない気がします。
そうそう、犬を連れているおばさまたちと仲良くなるための秘訣は「天気予報」を仕込んでおくと喜ばれます。
私は「○○区天気一時間ごと」というサイトで地元の細かい予報をチェックしています。
特に空が怪しいときは、いつから降り出すのか、降り出さないのかは犬連れ人にとっては最も関心の高い話題だからです。
な〜んて、またまた無駄話で、恐縮でした!

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。