筋肉は使わないとすぐに衰えます。
面倒くさいからと歩かずタクシーを多用しただけで足の筋肉は確実に衰えます。
筋肉を使わないと1日で3〜5%も筋肉が萎縮し筋力が低下するとネット記事にもありました。
筋肉は日々体を支えるからこそ、筋肉としての機能を維持し、使わないとあっという間に衰え、支えがなければ歩けなくなります。
それと同じで筋肉である声帯も丸1日も使わないと明らかに衰えます。
コロナ禍で、会話、とくに無駄話が減った事で私たちの声帯は全体として急速に衰え「こんなはずでは・・・」レベルの声しか出ていない事を知ってはじめて「声の衰えに狼狽する人」が出てきます。
酒の販売が始まった居酒屋で、酔っ払って飛沫をまき散らすなんて言うのは論外ですが、通常黙読する新聞を音読する、テレビのニュースをシャドウイングするぐらいのことはやっておかないと声はどんどんか細く貧弱になっていきます。
声が細ると、会話内の言葉の、どこを強めどこを高めというプロミネンス、抑揚を付けることもままならず、薄べったい枯れた、みすぼらしい声しか出なくなります。
私の見るところ、我々の声のパワーは平均3割方落ちています。
カラオケ店も営業を再開した所も増えてきました。
一人カラオケで思う存分声を出し、以前の元気を取り戻しましょう。
※写真:レコード アルバム【梶原茂のイングリッシュ演歌】裏ジャケットより

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。