梶原しげるです。
眞子さまご結婚会見があって、週末は総選挙の投票日。
なんとなく慌ただしくなってきましたが、前の総理大臣菅さんはどんな日々をお過ごしでしょうか?
菅総理といえば、熱心にプロンプターを覗き込んで演説をしていた人、「を入れ言葉」を連発した人として、永遠に語り継がれることになりそうです。
「を入れ言葉」とは、例えばこんな表現を言います。
「しっかりとお伝えします」といえばいいところを、「しっかりとお伝えをいたします」
「課題が山積しています」で十分なところに、「課題が山積をしていますと」と言ったり、
「御決めいただきたいい」とすんなりいえばいいのに、「御決めをいただきたい」と言ったり、
「サミットが予定されています」で問題なしなのに、「サミットが予定をされています」だったり。
要するに、「政治家」というより「政治屋」という「古臭い匂い」が漂う、今が21世紀なのを忘れそうになる言葉が「をいれ言葉」です。
「をいれ言葉」を口にする人に「温暖化対策など真の改革」は出来そうに感じられません。
「丁重に物を言いたい」「政治家らしくカッコつけたい」「大物ブりたい」という「古いタイプの人」が好んで使うのが「を入れ言葉」です。
総理が岸田さんに代わってよかった点は唯一「を入れ」という、「政治家業界用語」を頻繁に聞かせられなくて済むという点でしょうか・・・
政治改革は「を入れ禁止」から始めたらどうでしょうか、どうでもいいですが・・・・

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。