アナウンサーの卵とでも言うべき「彼ら、彼女たち」は局に通い始めると、また1から新たな修行のスタートです。
アナウンスメントの力をプロレベルに上げるべく、一日8時間ほどの集中講義を受け、声を出し続け「ヒーヒー」言わされる体験談を重ねます。
いよいよアナウンサーデビュー(「初鳴き」と呼ばれ、大抵、時報の告知、とか、天気予報を読んだりが第一声となる)となれば、そこからは、泊まり業務(夜勤)に入ります。
一緒に泊まる先輩の特別指導で何時間も声を出し続け、翌日夜勤明けで、自宅に帰る道道でも、声を出し続け、家に着くなり、テレビのアナウンサーが喋るコメントに自分の声をかぶせる練習に精を出すこととなります。
要するに、一般の方に比べ「話す量」「話す場数」が圧倒的に、めちゃくちゃ「多い」ことが「アナウンサーの声が一際目立つ」と言うことになるのではないでしょうか。
ツタバナの講師は、ほぼ全員、ここに書いたような「喋り倒した経験」「1日の多くを話すことに費やした経験」を持っています。
さて、冒頭の質問へのお答えは「しゃべる時間」「話す場数」の圧倒的な多さが「アナウンサーって、どこか違うなあ」と感じさせることになるのではないでしょうか。
【話し方】スキルの向上、秘訣は「場数!」
「ツタバナ」も、レッスンの時だけでなく、日常的に「声を出す場面と時間」を意識して増やすことで、話し方のスキル、声の力は、グングングングン、アップします。
Q:アナウンサーの声は、大勢の人が談笑している中でも一際目立つといわれますが、なぜでしょうか?
A:一言で言えば「喋る、場数の多さ」です。
がんばりましょう!

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。