梶原しげるです。
「雑談タイムを上手に切り抜ける賢い方法」がありますのでご紹介しておきましょう。
「雑談」を無事にやり過ごすには「良き話し手」を目指すのはやめにして「良き聴き手」に徹しましょう。
「良き聴き手」とは「頷き、相槌、繰り返し、軽い質問」、この4つをタイミングよく、繰り出せる人のことを言います。
(1)相手の目を見て、興味深そうに「聴いてますよ!」というメッセージを伝えるべく、
頭を大きく上下させるように頷いて、顔中で「イエス」の気持ちを表現する。
(2)「ええ、はい、ほー、そうでしたか、ありますねえ、そうですねえ、いいですねえ、
面白いですねえ」と相槌をタイミングよく打つだけ。
(3)「ということは、〇〇ということですか?」と相手の話をなぞるだけ。
(4)「えー?!それで、どうなったんですか?」と好奇心をあらわにして質問することで、
相手が気持ちよく話すよう、話題の盛り上げ役に徹するだけ。
これら4つの聴き技を用いれば、話し手はどんどん気分を良くして、ノリノリで話を続けてくれるはずです。
雑談を終えた、相手の言葉は、多分、こんな感じでしょう。
「いやあ、あなたの話を、大変興味深く伺いました!話上手なあなたのお話を、またぜひ、聞かせてください!」
ほとんど一人で喋りまくった人が「ほーほーなるほど」と聴いていただけのあなたに、満面の笑顔で感謝の言葉を述べることでしょう。
良き話し手になろうとするより、良き聴き手となる方がずっと「楽で得だ」と言うわけです。
「洒落た雑談を繰り出そう」と「苦労してネタを用意する」など愚かなことです。
「無理やり雑談ネタを捻り出すより、相手に話させる」これが雑談で悩まないコツです。
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元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。