こんにちは。
【ツタバナ】講師の鈴木寛子です。
私たちの暮らしでは、今やネット関連の膨大な単語がすっかり定着し、毎日の暮らしの中で使われるようになりました。
でも、”映え” や ”ググル” はわかっても、浄瑠璃って何?みたいな若者に遭遇すると、なんだかなぁ・・と思ってしまうのは歳のせい?
日本の文化や伝統にも関心を持ってほしいなと思うと同時に、『なたね梅雨』や『八十八夜』などの日本古来の趣きのある言葉も忘れてほしくないものです。
私は、時々英語の辞書をのぞきます。
先日もハワイのいとこから来たメールに”glaucoma”とあり、緑内障のことと知りました。
学ぶべきことはたくさんあるのに、この頃は忘れる方が早くて、困ってます・・。
昔、通訳の勉強をした時、何かを形容するのに3通りの言いかたができるように・・と言われたものです。
これは日本語にも当てはまりますね。
語彙を増やし、豊かな表現力を身に着ける上でも大事なことだと思います。
上手な食レポじゃありませんが・・
「美味しい、美しい」などを様々な言い回しで言ってみる練習です。
結構大変です。
文化放送が四谷にあった頃、時々トイレで会う大物歌手がいました。
彼女はいつもボロボロになった日本語辞典を持ち歩いていました。
表向きはコワモテタイプの女性ですが、知らない単語の意味を調べ、漢字を覚える努力を日々なさってることを知り、感心したものです。
その謙虚さ、勤勉さに頭が下がりました。
私たち喋り手が一度は手にするのが「日本語発音辞典」。
”クマ”の正式なアクセントは・・?など、普段の生活の中ではどうでもいいことでしょうが・・
もぐりのアナにならないよう勉強します!?
最近とても気になるのが、”月”のアクセント。
『2月』、『4月』の読み方が、世の中ですっかり変わってしまいました。
あなたは正しいアクセントで言えますか?
もっともみんなが間違った使い方をするようになると、いずれそれが定着していくこともありますからね・・
今はその過渡期か・・?と考えるようにしてます。

ツタバナ講師。元文化放送アナウンサー、現文化放送A&Gアカデミー講師。DJ、朗読、ナレーション、ニュース、取材、インタビュー、司会、CM、また交通情報など様々な仕事を経験。声優志望の若者や大学生の指導や台湾やウズベキスタンへ“楽しい日本語”の講習も行う。モットーは「まず大きな声で挨拶からはじめよう!」