「話し方が上手い人」ってどんな人?梶原しげる流・話し方のコツ

皆さんこんにちは。
「ツタバナ」塾長の梶原しげるです。

最近ある方から、「話し方が上手い人」と「話が下手な人」では、一体何が違うのでしょうか?
という質問を受けました。

実に難しい質問です。

誰を前にしても、どんな場面であっても、緊張することなく、緩急を交え、ジョークを入れ込み、爆笑を誘い、聴き手を退屈させない人を「話が上手な人」、などと定義づけると「話が上手な人」のレベルはとんでもない高望みとなってしまいます。

しかもそれを「目指しましょう!」「1時間で学び取りましょう!」と発破をかければ、かえって話し方の学びを放棄したくなるのは当然だと感じます。

「上手な話し方」と言う前に「(自分の意図が相手に)伝わる話し方」から学び取るのが合理的であるとの信念の元「上手な話し方」の前に「伝わる話し方を目指そう」との目標を掲げました。

さて今回のツタバナブログは「伝わる話し方」「話し方が上手い人って実際にはどんな人?」そんな疑問に答えると共に、「梶原流話し方のコツ」をお話ししていきます。

 

「話し方が上手い人」ってどんな人?梶原しげる流・話し方のコツ

【目次】
1)「上手い話し方」より「伝わる話し方」
2)「話し方が上手い人」の特徴と「下手な人」との違い
3)「話し方が上手い人」になる方法
4)「話し方は個性だ」…の前に知っておくべき大切な「基本」
5)まとめ

 

1)「上手い話し方」より「伝わる話し方」

ここでお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、まず第一に目指すべきは、「上手い話し方」より「伝わる話し方だ」という「正答」から、いきなり書き出してしまいました・・・

私は、常日頃「上手い話し方のできる人」より、まずは「伝わる話し方ができる人」を目指しましょう!!と、受講生の皆様にも口を酸っぱくして申し上げています。

伝わる話し方とは、言葉数が少なくても、聞きやすく、言葉の組み立てがシンプルで、内容が正確に伝わる話し方。
話をする側は「上手」とか「多彩」とか「ジョークを交える」とか「気の利いたコメントで聴き手を唸らせる」などは「上手い話し方」においては大事なポイントかも知れませんが、その一歩手前の会話の大基本「伝わる」を重視した「伝わる話し方」をまずは心がけるのが順番と考えましょう。
5W1Hもなるべく省略しないように。

※5W1Hとは、
・「When:いつ」
・「Where:どこで」
・「Who:だれが」
・「What:何を」
・「Why:なぜ」
・「How:どのように」

いきなり答えから書いてしまいますが、私は「話し方が上手い人」とは、自分の考えや意見が、ちゃんと「相手に伝わる話し方」ができる人だと考えています。

そもそも、「話し方」に対して、「上手」とか「下手」という表現に、私は少し違和感を感じています。

例えば、「まぁ先生、お上手ねぇ…」のように人をおだてる時にも「上手」は良く使いますよね。
これなどは、あまり、プラスの意味ではありません。

一般には、「話し方が上手い人」は、

・言葉の修飾をたくさん使い、巧みに使って話す人
・立て板に水のごとく、つらつらと言葉が出てくる人

と、イメージされるかもしれません。
しかし、会話は相手に何かを伝えること。

そこから考えますと、「話し方が上手」とは、

・誤解無く、真意がストレートに伝わる
・情報が正確に伝わる
・感じが良く、相手を傷つけない

それがとても大切だと考えています。

言葉数が少なくても、話が聴きやすく、内容が正確に伝わる話ができれば、それは「話し方が上手い人」なのではないでしょうか?

もし、「話し方が下手」だとお悩みの方がいましたら、「上手い話し方」よりも「伝わる話し方」を目指す方をお勧めします。

2)「話し方が上手い人」の特徴と「下手な人」との違い

「話し方が上手い人」は、話す相手の話を「聞き逃すまい」と耳をそばだてているものです。

相手の話に頷きながら、相手の話を邪魔することなく、相手の間合いを計って、相手の言葉とぶつからないよう細心の注意を払ったうえで、適切な相槌を打ちます。

こういう技術を「傾聴」とか「リスニング」と言います。

間の良い頷きは、話す相手を勇気づける力を持っています。
声を出さずに顔の表情や、小さく、時には大きく首を前に振る非言語表現は、言葉以上に相手の会話促進や強い共感を生み出します。

「話し方が上手い人」は、じつは「聴き方が上手な人」でもあるのです。
上手い聴き手が、上手な話し手を作り出すとも言えるのです。
下手な聴き手は話し手の話す意欲を無くしてしまうこともあります。

あらためて、「話し方が上手い人」=「伝わる話し方ができる人」と考えた場合、「上手い人」には、どのような特徴があるでしょうか?

・相手の話を良く聴いている
・受け手が理解しやすく、聞き取りやすい
・聞き手に余分な度量を強いることがない
・子どもが聞いてもわかりやすい

といった特徴があると思います。

そして何よりも、「相手に何かを伝えようとしている」ことが重要です。

また、発言の内容や言葉づかいよりも前に、

・口をハッキリと開けて話す
・言葉のメリハリをつけて話す
・1つ1つ短いセンテンスで話す

といった、ある意味、話し方の基本的なことが良くできています。

逆に、「話し方が下手な人」は、

・相手の話を聴いていない
・口をあまり開けないでモゴモゴと話す
・早口で次々にまくしたてる
・話が途中からあっちこっちへ飛ぶ

といった特徴が見受けられます。
話している方は良いかもしれませんが、聞かされる側にとってみれば、話の内容が理解しづらく、かなり努力を強いられることになります。

こうなると、潤滑なコミュニケーションは期待できません。

ビジネスの場面でたまに見かけるのですが、相手に理解してもらうことを全く考えず、話すことが目的化している場合などに、よくこのような話し方になります。
相手の理解よりも、「ちゃんと話しましたからね」という既成事実が必要なのでしょう。

少し話がそれましたが、「話し方が上手い人」と「話し方が下手な人」の差は、「熱心に相手の話を傾聴し、相手に何かを伝えようとしている」気持ちがあるか、ないか、にかかっていると思います。

3)「話し方が上手い人」になるには

「話が上手い人」とは、

「とちることなく、難解なボキャブラリーをふんだんに取り入れて、一気呵成にまくし立てる事のできる人」では、もちろんありません。

相手の言葉や表情仕草から、相手の心のありようを測ったり、思いやったり、エールを送ったりして、話す相手への共感を深めていきます。

相手がしばしばため息を漏らしたり、キツい、と漏らしたら、「キツいですか・・・」と繰り返したり、表情で共感や思いやりを示す非言語表現が効果を発揮することもあります。

人と話す際に、「相手に何かを伝えよう」と思うこと。
そうすれば、普段から自分の話し方に気を付けるように、自然に話し方が上達して行きます。

人に向かって話をする際「相手に○○を伝えよう」と「伝える○○を相手の脳内に刻み込む」
自分が脳裏に描いた言葉や言葉の持つ光景を、聴き手の脳にキッチリ送信する。

会話のやり取りとは、いわば、「映像の送受信」だと思うことです。

頭と口が巧みな連係プレーを行うから「伝わる話」になりますが、頭と口がバラバラで、特に頭で考える前に口が先行してしまう方は「失言」が多くなってしまいます。

話す相手と言葉を交わす時、我々は言葉と同時に「画を送り合っている」ともいえます。

AさんがBさんにこう話したとしましょう。

A:「昨日の日曜日、近所の公園に行ったら、赤やピンクの薔薇がとってもキレイだった」

B:「へえ、一面に広がる薔薇園かあ、素敵だなあ・・」

脳内に保存した映像を的確にクリアーに送受信し合うためには、双方の脳内の画素数と解像度のアップを心がけましょうね。

「え?」と思われるかもしれませんが、普段からこのことを実践できている人は多くはありません。

ただ、それだけでは何ですので、相手に話が伝わりやすくなるテクニックについても、書かせていただきます。

【発声・滑舌を意識する】

「発声・滑舌」は基本中の基本的な内容で、とても退屈かもしれません。
どんなに素晴らしい内容を発言していても、発声・滑舌が悪いと、そもそも話を聞いてもらえません。

私たちアナウンサーは、入社後1年ぐらい、集中して「発声・滑舌」を訓練します。
でも、それで終わりではありません。

その後もずっと、訓練しつづけています。
もちろん、本番前や、これから何かスピーチをする前に、しっかりと練習します。

しかし、私たちアナウンサーは、そういったタイミングだけでなく、ちょっとした隙間時間があれば、無意識の内に練習している感じです。

基本中の基本ですが、まず相手に話を聞いてもらうためにも、聞きやすい発声・滑舌は大切なのです。

【フレーズを短くする】

相手に話をきちんと伝えるためには、話す時に、フレーズを短くすることも重要です。

一度に、あまりにも多くの情報が入ると、理解が追い付かなくなります。

A:今日は良い天気ですが午後からは雲が出始めて雨模様なので傘が必要なんですが私わすれてしまってどうしようかと考えてあなたに傘を借りれないかと思っています。

B:今日は良い天気です。
しかし、午後からは雲が出て雨模様です。
傘が必要だそうです。
でも傘を忘れてしまいました。
あなたに傘を借りたいと思っています。

どちらの話がわかりやすいでしょうか?

いたずらにフレーズを長くすると、内容がなかなか届かなくなってきます。

伝えたい言葉を立てる】

これから話す内容で、何が大切なのか?を考えた上で、特に「伝えたい言葉を立てる」ことが重要です。

同じように話し続けるのでなく、特に「伝えたい言葉」について、

・前に間を少し開ける
・他の言葉よりもテンションを高めに話す

ことを意識してください。

間を開けてテンションを高めるだけで、その言葉が大切であることが相手にも伝わります。
また、話し方にもメリハリができ、話がぐっと伝わりやすくなります。

また、「伝えたい言葉を立てる」ことを考えると、これから話す内容について、しっかり考えるようになるため、より伝わりやすい話し方ができます。

4)「話し方は個性だ」…の前に知っておくべき大切な「基本」

話し方教室の先生方の中には、「話し方は個性だ」と言って、「発声・滑舌」の練習をおろそかにするケースが見受けられます。

もちろん、話し方は人それぞれですし、指導法もそれぞれだと思います。
ただ、「発声・滑舌」が良くないと、どんなに個性的で素晴らしい内容であっても、話しを聞いてもらえません。

「発声・滑舌」は、話し方の基本中の基本ですが、まさに、その基本が大切だと思います。

「話し方は個性だ」は、その基本がしっかりできてから、だと私は考えています。
正直、「発声・滑舌」だけですと、面白くないですが…。

さて、今回は「話し方が上手な人」について書かせていただきました。
「上手」になるための方法として「傾聴・リスニング」「発声・滑舌」「フレーズを短く」「伝えたい言葉を立てる」というテクニックもご紹介しましたが、最後にとっておきの練習方法をお教えします。

それは「音読」です。

新聞でも何でも良いのですが、1日1回、2~3分で良いので、何か文章を音読するのです。

その際には、「発声・滑舌」に気を付けるだけでなく、その内容のどこがポイントなのか?
重要な言葉を立てることを意識して音読してください。

これを続けるだけでも、ぐっと話し方が上手になるハズです。

ぜひ、お試しください。

5)まとめ

「話し方が上手で、伝わる話をキチンとできる人」のそれぞれのコツを見てきました。

本稿を読み終える前に「話し方の上手い人」にはどんな特徴があったか思い出してください。

1:「相手の話をきちんと傾聴する」
2:「話の聴き手側が聞き取りやすいように口を大きくハッキリ開けてゆったり話す」
3:「大事なキーワードの前は、間を空け、スピードを落とし、音を高めて言葉を立てる」
4:「子供が聞いてもわかるよう、ワンセンテンスを短くする。キーワードは高めて伝える」

一方で「伝わらない話し方」になってしまう原因はこちらです。

:しゃべりすぎ
「聴き手の都合を考えず、自分の達者さをアピールしたいうのか?
立て板に水のように一気に自分のペースで語りあげてしまう人」

そしてこんなケースも・・・

:癖言葉が多すぎ
「えーっと、まあ、この度の事案に伴う、ええ〜っと、まあ、事態遂行につきましての、
ま、その〜、あの〜、え〜っと、まあ・・・」

一見達者でも、結局何を言いたいのか皆目見当がつかない話し下手おじさんに・・・

勇気を振り絞って退散勧告を。

 

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