梶原しげる直伝「アナウンサーの話し方」上手な話し方のコツ

皆さんこんにちは。
「ツタバナ」塾長の梶原しげるです。

オンライン話し方教室「ツタバナ」は、講師の大半が現役アナウンサーあるいはアナウンサー出身です。

上手な話し方といいますと、皆さんアナウンサーを思い浮かべられると思いますが、では、その「アナウンサーの話し方」とは、実際どのようなものでしょうか?

今回は、私・梶原しげる流の「アナウンサーの話し方」についてポイントをまとめてみました。

梶原しげる直伝「アナウンサーの話し方」上手な話し方のコツ

【目次】
1)基本は「発声・滑舌」にあり
2)重要なキーワードは言葉を立ててより分かりやすく伝える
3)「何でもない話」を面白く話せるか?
4)上達のコツは「音読」
5)上手ね…よりも面白いわね
6)まとめ

 

1)基本は「発声・滑舌」にあり

「上手な話し方」といいますと、流暢に話し続けると勘違いする人もいます。
しかし、話すことの基本は鍛え抜かれた「発声・滑舌」にあると私は考えています。

実際、世の中の多くの話し方教室のカリキュラムを見てみますと、まず一番目に「発声・滑舌」が来ています。
(もちろん、「ツタバナ」もそうです)

「発声・滑舌」の練習は正直、単調な繰り返しになりやすく、面白くない内容です。
しかし、例えば新人アナウンサーは、入社後1年間は、ミッチリと「発声・滑舌」を練習します。

そして、アナウンサーとして独り立ちした後も、毎日、「発声・滑舌」の練習をするものです。

私自身、話す場所へ向かう道すがら、「発声・滑舌」を練習していますし、イベントや講演会などでこれから話す…という前は、入念に練習しています。

他のアナウンサー、特にスポーツアナウンサーなどは四六時中ブツブツ「発声・滑舌」練習をしながら歩いています。

どんなに話題が優れていても、「発声・滑舌」が悪ければ、まず、話を聞いてもらえません。

何を言っているかわからない人の話は、誰も聴く気にならない。
だからこそ、話す内容や話の組み立て方、聴衆を引き付けるテクニックといった以前の問題として、「発声・滑舌」があるのです。

地味ですが、まずは「発声・滑舌」を良くすることを心がけましょう。

そうするだけで、ぐっと話し方は良くなります。


2)重要なキーワードは言葉を立ててより分かりやすく伝える

アナウンサーとして、「発声・滑舌」の次に私が大切にしていることが、「言葉を立てる」ことです。

「言葉を立てる」というのは、例えば、1行の文章を読む際に、そこに書かれた言葉の中で、大事な言葉は何かを考え、その言葉を強調することです。

言い換えれば、話にメリハリをつけることです。

1行の中でもそうですし、一文の中でもそうです。
自分の話の中で、どこがキーになるのか?

私はそれを常に考え、そしてキーになる言葉を強調して話すようにしています。

強調の仕方にはいろいろなテクニックがありますが、キーになる言葉を意識して話すようにするだけで、かなりメリハリがついた話し方になるはずです。
(強調の仕方についてはその内、ブログで書きますね)

「何でもない話」を面白く話せるか?

「梶原さん、よくそんなに話が続きますね…」と感心されることがあります。
逆を言えば、普通は「話が続かない」ということかと思います。

実際、「ツタバナ」で生徒さんと話していると、「人と話している時、話題が続かない…」というお悩みを良く聞きます。

正直な話、話にして面白い話題なんて、そうそうありません。

日常的な会話で、聞き手が驚くような大事件や、誰が話しても面白い「鉄板話」が出てくることはめったにないでしょう。

これはアナウンサーに限ったことではないかもしれませんが、「何気ないこと」を、いかに面白く話せるか…これが重要なのです。

それにはまず、好奇心を持つことが大切だと思います。

話す相手や話題について、好奇心をもって臨めば、自然に話は続いていきます。

私は常々、「好奇心が無いアナウンサー」はダメだと思っていますが、好奇心を働かせると、自分でも意外なことに興味を持つようになり、話がどんどん展開するようになるものです。


3)「何でもない話」を面白く話せるか?

「梶原さん、よくそんなに話が続きますね…」と感心されることがあります。
逆を言えば、普通は「話が続かない」ということかと思います。

実際、「ツタバナ」で生徒さんと話していると、「人と話している時、話題が続かない…」というお悩みを良く聞きます。

正直な話、ちょっと一言言葉を発したら、いきなり相手が「ぎゃはははは!」と、笑いが止まらなくなる、何てことは、そうそうあるものではありません。

日常的な会話で、聞き手が驚くような大事件や、誰が誰に話しても確実に笑ってもらえる「鉄板話」なんてものは、そうはありません。

これはアナウンサーに限ったことではないかもしれませんが、「何気ないこと」を、いかに面白く話せるか…これが重要なのです。

それにはまず、好奇心を持つことが大切だと思います。

話す相手や話題について、好奇心をもって臨めば、自然に話は続いていきます。

私は常々、「好奇心が無いアナウンサー」は、「観察の嫌いな生物学者」だと思っています。
要するに周囲に存在するもの、初めて見たもの、初めて聞いた話など「わー、面白そう!」と、好奇心のアンテナが動いたものには、自然と興味を持つようになり、話がどんどん展開するようになるものです。

好奇心のアンテナは周囲にたくさん伸ばしておいて損はありません。


4)上達のコツは「音読」

「アナウンサーの話し方」のポイントとして、ここまで3つ(発生・滑舌、言葉を立てる、好奇心を持つ)について説明してきました。

どれも、そんなに難しいことではありませんが、意識しないと、学習のチャンスが目の前を通り過ぎてしまいます。

そこでお勧めの方法が「音読」です。

以前、小学校などで「声に出して読みましょう…」といった、音読の授業が話題になりましたが、まさにそれです。

そんなに長い文章でなくても構いません。
1分だと短すぎるので、音読して3分ぐらい、時間がかかるほどの文章が良いでしょう。

3分ぐらいの文章なら、起承転結のある、一つのお話になっているはずです。
読む際に、どこがキーになるのかを考えながら、「言葉を立てて話す」練習もできます。

そして、何よりも実際に声を出すことが重要です。

人の声は不思議なもので、声に出して話さないと、喉も、声帯も、口回りの筋肉もどんどん退化していきます。

例えば、風邪で2、3日寝込んで誰とも話していなかったら、声が全くでなくなって…といった経験はありませんか?

そういったことを防ぐためにも、音読は役に立ちます。

そういえば、明治や大正、戦前の小説などを読んでいると、御一家が朝食をとる時、住み込みの書生さんが登場し、いきなり新聞の朝刊にある主立った記事を選び出し、家族の皆さんに向かって音読を始めるという習慣があったそうです。
ニュースキャスターなど存在しない時代、書生さんたちは「どのニュースが大切か、ご主人様はどれに興味を持っているか、奥様は…」という具合に、ご家族みんなが知りたいニュースをピックアップして音読する習慣は、ご家族にとっても朝一番の「ネタ仕込み」になりますし、書生さんは世間で起きていることを知るための絶好の機会となります。
音読書生さんは、その後皆さんそれなりの人物として、社会に貢献したと聞きます。

令和の時代、書生さんはいませんが、ニュースを読んで聞かせる…というのは、今でも通用する良い方法かもしれません。


5)上手ね…よりも面白いわね

「ツタバナ」をやっていますと、どうしても「上手な話し方」という話題になります。

しかし、私自身は、「あなた、話し方上手ね」と言われるよりも「あなたって面白いわね」と言われる方が、嬉しいと感じます。

確かに「上手に話すこと」も大切かもしれませんが、せっかく話すのですから、お互いに楽しい時間、充実した時間を共有できた方が良いですよね。

「上手」というのは、一見誉め言葉かもしれません。
しかし、「お上手ね」と言った場合、そこにはマイナスのニュアンスも含まれる気がします。

それよりも、「面白い」の方が、はるかに評価が上なんじゃないでしょうか。

今回、「アナウンサーの話し方」として、「発声・滑舌」を第一にあげました。

クリアに、明瞭に話すことはとても大切ですし、アナウンサーは「発声・滑舌」の練習に明け暮れます。

しかし、そんなアナウンサーも駆け出しのころは、「発声・滑舌」を意識するあまり、話し方がなんともぎこちない感じに、おかしくなってしまいます。

ただ、そうした経験を通して、話し方が上達し、やがて、わかりやすい話し方、伝えやすい話し方ができるのです。


6)まとめ

さて、今回は私なりの「アナウンサーの話し方」について書いてみました。

ポイントは、

「発声・滑舌」
「言葉を立てる」
「好奇心を持つ」

の3つです。
こうしてみると、テクニックというよりも、心のありようの方が重要かもしれませんね。

さて、今回、改めて「アナウンサーの話し方」を考えていて、アナウンサーになった最初の年のことを思い出しました。

アナウンサー1年目にスポーツの実況中継を担当したのですが、これが大失敗でした。
そこで、練習しようと、大学野球の練習風景を良く見に行きました。
スタンドから練習風景を勝手に実況中継するのですが、これがなかなか難しいのです。

TVの場合、注目するべきポイントにちゃんとカメラが寄ってくれます。
だから、見たままをそのまま話すだけでもなんとかなります。

ところがスタンドから広い球場を見ますと、どこに注目していよいのか?自分で考えないといけません。
広いグラウンドの練習風景の中から、自分なりに面白い部分を見つけ、それを話す必要があるのです。

今、思えば、好奇心を発揮し、「発声・滑舌」だけでなく「言葉を立てる」良い練習になっていたのでしょうね。

最後に少し宣伝を。

オンライン話し方教室「ツタバナ」では、「発声・滑舌」などの基礎練習だけでなく、「話す」ための心のあり方についてもレッスンしています。

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