皆さんこんにちは!
オンライン話し方教室「ツタバナ」塾長の梶原しげるです。
人によって、話し方から受ける印象は、さまざまです。
テンポ良く繰り広げられる「しゃべくり漫才」を、小気味良いと感じるか、勢いだけで何を言っているかわからないと感じるか、受け手によっても異なるでしょう。
今回は、自分ではリズムに乗って、テンポ良く話しているつもりが、実は相手からすると「イライラ」の原因だった…そんなケースについて考えてみたいと思います。
イライラした印象を与える話し方|気を付けたい話し方
【目次】
1)イライラした話し方はテキパキした話し方?
2)人には心地の良いテンポがある
3)相手の話を理解できないとイライラする
4)まとめ:興味を持って観察することが重
1)イライラした話し方はテキパキした話し方?
先日、ツタバナの受講生さんから、
「あなたの話し方はイライラする」と言われる…
とのお悩み相談がありました。
実際、話を聞いてみると、非常に論理的な方で、テキパキと理路整然に話されます。
ただ、話に乗ってくると、どんどんスピードアップしていきます。
私からすると、むしろ小気味良いぐらいに感じましたが、人によっては、話すスピードが早すぎると感じるかもしれません。
必ずしも、話すスピードが早いことがイライラの原因となる訳ではありません。
しかし、人には誰しも、話していて「心地の良いテンポ」であったり、「心地の良い間」があります。
そのテンポや間よりも、早すぎる(あるいは遅すぎる)場合、イライラに感じるものです。
この受講生さん場合、自分の話に乗ってくると、相手のことが見えなくなる傾向があるのかもしれません。
相手の「心地の良いテンポ」「心地の良い間」を、いつの間にか無視してしまい、その結果、イライラさせることになっているのでしょう。
2)人には心地の良いテンポがある
繰り返しますが、人には心地の良いテンポや間があります。
そして逆に、心地の悪いテンポや間もあります。
心地の良いテンポを無視され、心地の悪いテンポにさらされると、当然、イライラしてきます。
また、話す相手とテンポが噛み合わなくても、イライラします。
難しいのは、この「心地の良いテンポ」は、人によって全く違うということです。
しかも、「私はこのテンポで話すのが好きです」とは、どこにも書いてありません。
そして、もう1つ、忘れてはいけないのは、話す側にも「心地の良いテンポ」があるということです。
そのテンポ、話すスピードが自分にとって一番心地が良い…話しやすいということがあります。
自分が心地の良いテンポが、相手にとって心地の悪いテンポだった場合、悲劇としか言いようがありません。
ただ、こればかりは話してみないとわかりませんし、すぐに直せるものでもありません。
しかし、1人1人、心地の良いテンポが異なること。
そして、自分のそれが、相手にとっても心地良いとは限らない…そのことをハッキリと理解しておくことが重要です。
このことを理解していれば、相手の顔色を見たり、受け答えのスピードを見たりしつつ、お互いにテンポを合わせていくことも可能です。
会話は一人でできるものではありません。
良い会話は、お互いにテンポを合わせていくような感じのものになるでしょう。
3)相手の話を理解できないとイライラする
さて、ここまで話すテンポについて見てきましたが、もう1つ、相手をイライラさせる原因となる要素があります。
それは、人は、
相手の話を理解できないとイライラする
ということです。
声が小さかったり、話すスピードが早すぎたり、そもそも話を聞き取れないだけで、人はイライラを感じます。
また、使用する言葉が難解すぎて意味を理解するのに時間がかかる場合もイライラします。
相手のイライラを防ぐためには、話すテンポや声の大きさ、使用する用語など、話す相手に合わせる必要があるでしょう。
また、話す際に、なかなか話を区切らない人がいます。
今日は天気が良く、ゴルフ日和ですが、
天気予報によれば、午後から下り坂だそうで、
そうなったら、ゴルフを切り上げないと、
ところで、皆さん、傘はお持ちになりましたか?
私は、持って来ています…
やや大げさに書きましたが、これに近い話し方をする方は案外多くいます。
話をなかなか区切らず、聞いている間に話題があちらこちら飛んでしまい、結局何を言いたいかがわかりません。
このタイプが一番、人をイライラさせるかもしれません。
これを防ぐためには、話す時はなるべく1文を短くすることです。
先ほどの話も
今日は天気が良いですね。
ぜっこうのゴルフ日和になりました。
ただ、天気予報では午後から下り坂だそうです。
・・・
このように話せば、聞き手も、内容を理解しやすくなります。
4)まとめ
今回は、イライラする話し方について書かせていただいました。
人がイライラするのは、
話し方のテンポが心地悪い・噛み合わない時
相手の話を理解できない時
です。
会話の際は、お互いに相手の様子を見つつ、テンポを合わせて、相手が理解しやすい話し方を工夫しあうことが重要です。
ツタバナでは、1人1人の悩みに合わせて、話し方のレッスンを行っています。
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塾長の梶原しげるをはじめ、話し方のプロであるアナウンサーが、楽しいレッスンを通して、緊張しないで話せるように、サポートいたします。

元文化放送アナウンサー。49歳で東京成徳大学大学院心理学研究科に進学し心理学修士号を取得。精神科クリニックに勤務し、シニア産業カウンセラーとしても活動。英語・北京語も堪能。アナウンサーとカウンセラー両方の経験を元に梶原メソッドを考案。オンライン話し方教室「ツタバナ」を始め、自ら塾長を務める。